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ほとんどフィギュアスケート、きまぐれ勉強メモだよ(^_-)-☆ #表示不具合のお知らせ

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浅田真央に見るルールとプリンシプル

注:この記事は二年前のmixi日記をコピーしたもので、リンク切れ等あるかもしれません(一部は確認して再リンクしました)。また、2010.02当時と2012.04現在とでは認識が異なる部分もあるかもしれませんが、それはそれで違いを楽しめるのでリンク以外は修正せずにそのままコピーした。(2012.04.06/21.03)

バンクーバー五輪で浅田真央はキムヨナに大差(点数がw)で負けた。
これでジュニア時代からの直接対決はキムヨナ7勝浅田真央5勝となった。
2008-2009四大陸選手権までは僅差で勝ったり負けたりだった。
2008-2009世界選手権からはキムヨナが大差の3連勝。   →資料1

なぜ去年の世界選手権からキムヨナが大差で勝つようになったのか?!
ルール改正がキムヨナに有利、浅田真央に不利に働いたのだと思う。   →資料2


ルールは変わる。その結果、勝敗も変わることもあるだろう。でも浅田真央のプリンシプルは変わらなかった(それはキムヨナも同じだろう)。あくまでも自分の目指すフィギュアスケートで勝ちたいのだ。今回も一貫して自分のフィギュアスケートを追求したし、これからも追求し続けてゆくだろし、また、そういう姿を見るのが楽しい。

勝敗は自分では決められない。けれど自分のやりたいことは自分で決められる。ルールは自分で決められない(もちろん関係者は自分のチームが有利になるように(採用されるに値する合理性をもった)ルール改正を働きかけることは必要カモシレナイ)がプリンシプルは自分で決められる。

浅田真央は会場を「制圧」していた!!幻となった、完璧な『鐘』の得点。
http://number.bunshun.jp/other/figure/column/view/4664/

ルール変更は誰を真の勝者にしたのか?~女子シングルを前に|ツイズルのセカンドハウスさん、ありがとう!

ルールとプリンシプルの違い
ルールとは行動が準拠すべき行動に関する規定、つまり考え方の違う人や組織の間に適用されて参加した人は守るという“他律的な指向”が強い。
プリンシプルとは理性や行動の基礎となる基本的な真理・法律であり、考え方の近い人や組織の中で自然とできていくものであり、自律的なものであり、揺らいではならないものである。


【T○S ラジオ】生島淳がキムヨナをばっさり
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9089326
【T○S らじお】生島淳「浅田真央はジャッジにマークされてる」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9586484
藤森美恵子のバンクーバー五輪総評 (2010.05.02追記)
http://ameblo.jp/barbie-bambina/entry-10485869363.html
フィギュアスケートDays12【画像】http://bit.ly/14Ympze【画像】http://bit.ly/15kA0BX

資料1
2005-2006
GPファイナル 浅田真央189.62 イリーナスルツカヤ181.48 中野由加里161.82
http://www.isuresults.com/results/gpf0506/
世界ジュニア選手権 キムヨナ177.54 浅田真央153.35 Christine ZUKOWSKI 135.14
http://www.isuresults.com/results/wjc2006/

2006-2007
GPファイナル キムヨナ184.20 浅田真央172.52 サラマイヤー170.28
http://www.isuresults.com/results/gpf0607/
世界選手権 安藤美姫195.09 浅田真央194.45 キムヨナ186.14
http://www.isuresults.com/results/wc2007/

2007-2008
GPファイナル キムヨナ196.83 浅田真央191.59 カロリーナコストナー178.93
http://www.isuresults.com/results/gpf0708/
四大陸選手権 浅田真央 193.25 ジョアニーロシェット179.54 安藤美姫177.66
http://www.isuresults.com/results/fc2008/
世界選手権 浅田真央185.569 カロリーナコストナー 184.68 キムヨナ183.23
http://www.isuresults.com/results/wc2008/

2008-2009
GPファイナル 浅田真央188.55 キムヨナ186.35 カロリーナコストナー168.01
http://www.isuresults.com/results/gpf0809/index.htm
四大陸選手権 キムヨナ189.07 ジョアニーロシェット183.91 浅田真央176.52
http://www.isuresults.com/results/fc2009/index.htm
世界選手権 キムヨナ207.71 ジョアニーロシェット191.29 安藤美姫190.38 真央188.09
http://figure0alice.blog74.fc2.com/blog-entry-560.html

2009-2010
GPフランス キムヨナ210.03 浅田真央179.99 中野友加里165.70
http://www.isuresults.com/results/gpfra09/index.htm
GPファイナル キムヨナ188.86 安藤美姫185.94 鈴木明子174.00 真央は出場できず
http://figure0alice.blog74.fc2.com/blog-entry-715.html
バンクーバー五輪 キムヨナ228.56 浅田真央205.50 ジョアニーロシェット202.64
http://www.isuresults.com/results/owg2010/index.htm

資料2 ISU : ISU Communications Archive(で検索のこと)
以下の三つの改正の影響が大きいと思う。
1)2007-2008 ジャンプ(回転不足、ルッツ・フリップの踏切エッジの厳格化) 
http://www.skatingjapan.jp/Jsf/News/comm1445J.pdf
2)2008-2009 フリーの要素でスピンが4つから3つに一つ減る (参考1
http://www.skatingjapan.jp/Jsf/News/comm1504J.pdf
3)2009-2010 各要素の加点の評価項目が2つ増える
http://www.skatingjapan.jp/Jsf/News/comm1505J.pdf (2008-2009)
http://www.skatingjapan.jp/jsf/News/comm1557J.pdf (2009-2010)
via
フィギュア・ISU Communication(日本語訳) | 財団法人 日本スケート連盟
 ・2007-2008 07.06.18 2007-08シーズンにおける技術規定の変更!
 ・2008-2009
 ・2009-2010 09.05.11 ISUコミュニケーション1557(日本語版)


1)の回転不足と踏切エッジの厳格化によって浅田真央は最大の得点源3F3Lo(トリプルフリップトリプルループ)の回転不足によるDG(ダウングレード)、ルッツジャンプの不正エッジ判定が頻発しその対策に追われる。

結局、フリーでは2008-2009より3F3Loを3A2T(トリプルアクセルダブルトールプ)に、3Lzを3Fなどに切り替える。ショートでは2009-2010より3F3Loを3A2T(トリプルアクセルダブルトールプ)に、3Lz(トリプルルッツ)を3F(トリプルフリップ)に切り替える。このため、ショートとフリー合わせて3Aが3つとなり身体的精神的負担が増す。しかも、基礎点は3.0点の損失なのだ。

ショートでの3F3Loを断念したと思われる2008.12GPファイナルの演技。これが回転不足なんて酷い。キスクラでの浅田真央の表情の変化が印象的。このときテレ朝フジテレビは浅田真央の苦悩には一切触れずキムヨナがミスしたから勝てたと報道した。どこの国の放送局なのよ。http://www.nicovideo.jp/watch/sm5589029(←動画削除)この大会ではフリーで逆転優勝したものの以降の三つの大会でモチベーションが上がらず結果を出せなかった。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5531649→6m51sこの表情の変化が忘れられない


追記2012.04.08/08:17 3F3Loスロー動画


今まで審判は自分の味方だった、それが味方で無くなった。ただでさえデリケートなジャンプ。評価の不安を抱えながら演技することがどんなに辛いことか。

この時期に来ての長い年月をかけて覚え込んだ身体感覚の修正は相当なストレスだったに違いない。実際、完璧だった3Fまで不安定になってしまった。このことは他の選手にも言える。キムヨナは回転不足や不正エッジがほとんどなかったのでジャンプ構成を変更する必要がなかった。このためジャンプの質を高めることに専念できた。

(追記、浅田真央のジャンプへの思い(苦悩)がよくわかる五輪出場を決めたときのインタビュー。http://www.youtube.com/watch?v=Pgr1R8W_aPg#t=4m29s


2)のフリーのスピンが一つ減ったことで、プログラムに15秒間のゆとりができた。キムヨナはこの時間を決めポーズという体力回復に使った。これでフリーの課題であった疲労から来るミスがなくなり、各要素の質を向上させた。一方、浅田真央は、すべてステップに使い、トリプルアクセル、スパイラルに次いで三つ目の見せ場、45秒間のステップを作った。これは点数にしたら僅かトリプルフリップ一個分だが見応えがあります。つまり、要素ではなくプログラム全体の質の向上させた。

この辺のプログラム構成が魂を揺さぶるのではないかと勝手に思っている。上手い演技と凄い演技、見栄えのする演技と見応えのある演技の違いなのではないかと。

3)の追加されたジャンプの二つの項目は、
 ・開始から終了まで無駄な力が全く無い
 ・音楽構造に要素が合っている
(追記;ジャンプの加点の評価項目の追加だけでなく内容にも一か所だが変更があった。

素晴らしい高さおよび/または距離 ー> 高さおよび距離が十分)

参考資料
2008-2009 ISU Communication 1505
http://isu.sportcentric.net/db/isu_front/comms.php?q=1505&x=30&y=15
1. unexpected / creative / difficult entry
2. clear recognizable steps/free skating movements immediately preceding element
3. varied position in the air / delay in rotation
4. great height and/or distance
5. superior extension on landing / creative exit
6. superior flow in and out (and in-between in jump combinations / sequences)

2009-2010 ISU Communication 1557
http://isu.sportcentric.net/db/isu_front/comms.php?q=1557&x=46&y=16
1) unexpected / creative / difficult entry
2) clear recognizable steps/free skating movements immediately preceding element
3) varied position in the air / delay in rotation
4) good height and distance
5) good extension on landing / creative exit
6) good flow from entry to exit including jump combinations / sequences
7) effortless throughout
8) element matched to the musical structure



この二つをクリアすれば加点が1.0増える。今季のキムヨナの高得点の源泉はこの加点だと思われる。これに合わせてPCS(演技構成点)もインフレ気味。今回のオリンピックは全般に甘かった分、キムヨナの点数もより一層伸びたのだと思われる。

「金妍児の演技は現在の採点方法に合わせて構成してあり、1つ1つすべての動きが得点につながるようになっている」と解説するのは元米国代表で、84年サラエボ五輪金のスコット・ハミルトン氏(51)。http://www.sanspo.com/vancouver2010/news/100227/oai1002270506001-n2.htm ←リンク切れ

平松純子・国際スケート連盟(ISU)技術委員は「(ジャッジ用)教育ビデオで『質のいいものはどんどん点をあげよう』とあり、それが表れてきた」と指摘。http://vancouver.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100227-00000020-maip-spo(←リンク切れ)とある。これが現在のISUの方針なのだ。

参考1
スピン、スピイラルの要素減らしと表現 http://tinyurl.com/ye6hyhn 2008.05.18 ←リンク切れ

「シニアでスピン1個、ジュニア男女でそれぞれスパイラルやステップの
要素を減少させる」という、技術委員会の総会提案が1495に載ってるけど
おそらくこれは「表現」派への妥協もしくは懐柔案じゃないかな。
いまのルールは要素が詰め込まれすぎて余裕なく、音楽表現が出来ない、
というのは前から批判があった。

技術委員会が専権事項として、総会前にすでに委員会だけで決めて
しまった1494「高難度ジャンプの基礎点アップ」に対して、
表現の場を広げますよ、というポーズを見せる必要があったのでは
と推測します。

キム陣営も、この要素減少を、表現力発揮の場が広がった改正としてみて
いるみたいだ。


日別アーカイブ : 20091210 | スポーツの誘惑と憂鬱 | スポーツナビ+さん ありがとう!(2012.04.27/22:52追記)

■関連リンク
(追記2012.07.25/14:23)「決まり」って何さ・ルールとプリンシプルとレギュレーションとスタンダード by Webプログラミングと音楽と日々の暮らし さん、ありがとう、おかりします。
http://d.hatena.ne.jp/k_matsuda/20091231/1262232575
[mixi] フィギュアスケート採点の八百長 | 雑談
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=50774197&comm_id=4860983&page=all
[mixi] フィギュアスケート採点の八百長 | 雑談 2
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=51757075&comm_id=4860983&page=all
・浅田真央・対・キムヨナの背後にいまだある米ソ(露)対立 |山本哲士公式ブログ】
http://hospitality.jugem.jp/?eid=533
・フィギュア採点で論争再燃!背景に北米と欧州の対立?
http://www.sponichi.co.jp/sports/flash/KFullFlash20100211103.html←リンク切れ
・The night they killed figure skating
http://sports.yahoo.com/olympics/vancouver/figure_skating/news?slug=es-thoughts021810&prov=yhoo&type=lgns
・大技決めても完敗…吉岡監督、採点に苦言
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2010/02/27/19.html←リンク切れ
・クリスティ・ヤマグチ&スコット・ハミルトン バンクーバーオリンピック・女子シングルの感想
http://skating.livedoor.biz/archives/51403191.html

・フィギュアスケート資料室
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Athene/9074/index.html
・ルール改正関連記事
http://blog.ringonice.main.jp/?eid=748875#sequel
・唯一無二の存在・浅田真央 ※ルールについて一部加筆しました
http://ameblo.jp/cottontail-1902/entry-10232859006.html←リンク切れ
・キムヨナ浅田真央採点比較
http://niflheim.blog.so-net.ne.jp/2010-02-27
・キム・ヨナ選手の金メダルは欧米型マーケティングの典型例
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20100304/213159/?P=1&ST=nmg_page
納得はしてないけど、そう理解している。一部の人がいってるように、それは不正だ、とは思わない。

フィギュアスケート関連日記索引(随時更新)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1337794985&owner_id=3300442

流した涙 次へのステップ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/news/CK2010030202000071.html←リンク切れ

◆浅田真央 夢舞台を終えて

 フィギュアスケート女子で銀メダルを獲得した浅田真央(中京大)が大会閉幕の28日(日本時間3月1日)、本紙のインタビューに応じた。年齢制限に阻まれたトリノ五輪から4年を経てたどり着いた夢舞台。何を思い、何を感じたのか。そして4年後は。19歳の本音に迫った。(中村彰宏) 

 -銀メダルをどう受け止めている。

 うれしさが五十パーセント、悔しさが五十パーセントです。一夜明けて次へのステップだったかなと考えました。

 -演技直後や表彰式では悔しそうだった。

 競技が終わってすぐだったので悔しい思いもあったが、すごくたくさんの方が応援してくれて国旗がたくさん見えたので感動しました。

 -悔しさはどこから。

 やっぱりフリーの最後の二つのジャンプ。あそこまで今季ベストの演技ができていたので、その分、悔しさも倍あります。

 -フリップとトーループでの失敗は驚いた。

 やっぱりアクセルよりも簡単ですし。フリップはたまに失敗することもあるが、トーループは全くなかったので予想外だった。最後の気持ちの揺れが、ミスにつながった。ここで大きな得点がもらえるって考えてしまった。今後にはいい経験だったと思うけど、やってしまったことは取り返しがつかない。すべてのジャンプを決めていれば、得点はもっと伸びていたと思う。でも、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の加点はもう少しもらえてもいいのかな、と思う。すべてパーフェクトにやった上で結果を見てみたかった。

 -何が足りないのか。

 芸術面も大事だけど、やはり自分は技術面だと思う。ジャンプを決めなければ上にはいけない。キム・ヨナ選手も2連続3回転とか高難度の技を入れているからトップにいられる。基礎点でもっと離すために、ほかのジャンプも練習したい。

 -今季はルッツもサルコーも跳ばなかった。

 タラソワ先生からすぐに練習しなさいと言われている。

 -2連続3回転も入れたい。

 そうですね。練習ではできているので。

 -今季2連続3回転を跳ばなかった理由は。

 トリプルアクセルを2回入れて2連続3回転もとなると、すごく大変なんですよ。それよりも確実なジャンプを決めるパターンを選んだ。ソチ五輪までにいろんなことに挑戦して、試合でやっていきたい。

 -キム・ヨナは今季で引退するかもしれない。

 もう一度、自分が勝ちたいという思いはあります。一緒に試合に出て、もう一度、しっかり自分も勝ちたい。

 -高難度のジャンプがもっと評価されていいのでは。

 この採点システムになってから、みんなのジャンプのレベルは一段落ちたと思います。でも、プルシェンコ選手が帰ってきて、みんなが4回転が必要だと思い始めているので、それで少し変わってきていると思う。

 -五輪はほかの試合とは違った。

 試合をやってる時は全然、変わらなかった。五輪は雰囲気が違うとたくさんの方に言われていたので、その覚悟をして練習してきました。だから、本番でも緊張はいつもと変わらない状態でできたと思う。

 -想像以上の舞台だったと言っていたが。

 規模ですね。選手村に入って特別な舞台だと思いました。スピードの選手だったりスキーの選手だったり、世界中の人が選手村や会場に集まってメダルに向かって頑張っている。その規模の大きさに、自分も五輪に立てたんだと感じた。

 -この五輪は集大成なのか、通過点なのか。

 最初は小さいころからの集大成だと思っていた。練習中でも家にいても五輪で金メダルを取りたいと思ってましたし。終わってみたら、これは次へのステップなのかなという思いです。

 -金メダルへの思いは強くなった。

 ずっと取りたいと強く思っていました。それは今も同じ。でも、ソチが近づいたら、もっと強くなるかもしれない。ソチまで4年もあるが、あっという間だと思うので、新たな面も入れながら順調にいけたらいい。ソチも目標とは言わずに一つの通過点、階段だと考えて。

 -じゃあ8年後も。

 27歳ですか。それはちょっと考えますね。別にやろうと思えばできるんですけど。

 -来季の態勢は。

 自分もまだはっきりと決めていません。(タラソワ)先生もロシアで忙しいし、体調のこともあるので。今季は入れ違いになることもあったけど、まだちょっと分からないです。

 -タラソワコーチに指導を受けられない時期もあった。

 芸術面とかを見てもらいたかったというのはあるが、先生の体調や仕事もあって。自分が行けばよかったが、日本でやりたかったし、直前に行っても崩れてしまうかなと感じたので。

 -何らかの形で先生との関係は続けたいと。

 ステップに関しては先生に代わってから一段と評価してもらえるようになったし、違った自分の部分を出してもらえた。たくさんの経験をしている先生なので、まだまだ引き出しはたくさん持っていると思う。1年間ずっとというのは難しいけど、短期で指導は受けたい。

 -プログラムは。

 ここ2シーズンは力強い曲だったので、もうちょっと落ち着いた曲、少しゆったりとした余裕のある曲を選びたい。

 -この4年間で一番つらかったことは。

 やっぱり(去年の)ロシア杯が終わってからです。自分でもびっくりしたぐらいジャンプが崩れていた。それに気付いてから練習してもできなかったので、その時が一番大変でした。(五輪に)出られるかな、間に合うかなという不安も。

 -あのころを考えたら、この結果はすごいと思う。

 良かったと思う部分もあり、悔しい部分も。百五十パーセントぐらい練習してきて、あそこまで完ぺきにできていたので、本当に最後の二つのジャンプが悔しいです。

 -4年間で一番うれしかったことは。

 やっぱり、このオリンピック。最終的にこのメダルを取れたことは良かったと思うし、今はすごく頑張って良かったと思ってます。

 -ソチまでどう過ごしていきたい。

 大学では自分に必要な講義をしっかり受けてみたい。心理学とか。私生活も、この五輪を目指してずっとスケートしかしてこなかったので、マラソンやヨガやピラティス(主に筋肉の深層部を緩やかに鍛える運動)とかやってみたい。マラソンっていっても本格的にではないけど。おしゃれも楽しみたい。

 -恋も。

 したいですね。

 -相手は。

 これから探さないと。理想はイケメンです。かっこいい人がいい。

 -恋をすると演技の幅も広がる。

 はい。タラソワ先生からもそうアドバイスされてます。

 -ソチ五輪の時には23歳。どんな自分になっている。

 変わってないと思います、たぶん。(山田)満知子先生にも、たくさんの人に応援してもらえるスケーターになりなさいとよく言われているので、それに向かってずっとやっていくと思います。

 -支えてくれたお母さんへの思いは。

 5歳のころからすべて自分のために費やしてくれているので、銀メダルという形で取れたことは良かった。メダルをかけてあげました。

 -お母さんは何と。

 良かったねって。とりあえず無事に滑ってくれたから良かったって言ってくれました。



銀の涙 通過点かな
http://www.asahi.com/olympics/columns/mao_asada/TKY201003020169.html

2007年6月から随時、連載「真央らしく」で奮闘ぶりを伝えてきたフィギュアスケート女子の浅田真央(中京大)が、バンクーバー五輪で銀メダルを獲得した。スポーツの枠を超えた人気の中で目指した初めての五輪。ずっと目指してきた大舞台を終えた今の気持ちを、バンクーバーの地でたっぷりと語ってもらった。

    ◇

 銀メダル。けっこうずっしりして、重いんです。重みもそうですけど、その価値も。

 お母さんとまず抱き合って、メダルをかけてあげました。5歳から毎日、リンクの送り迎えなど、すべて自分のために費やしてくれた。銀メダルという形で恩返しできたのは良かったなと思います。

 バンクーバーに入るまでは、この五輪が一つの集大成になる、という思いが強かった。小さい頃から、練習中でも、家にいても、五輪で金メダルを取りたいと思ってましたし、その思いをこの五輪にぶつけるんだ、という思いがあった。でも、終わってみたら、やっぱりこれは通過点なのかなと思います。これは次のステップなのかな、と。

 この4年間で一番苦しかったのは、昨年のグランプリ(GP)シリーズのロシア杯(10月)が終わってからの時期。自分で映像を見てびっくりしたぐらい、ジャンプのタイミングが違ってました。そこからの練習がつらくて、本当に五輪に出られるかなと思いましたし、五輪までに間に合うのかなという不安がありました。それを考えれば、今回の五輪の出来は良かったのかな、とも思う。

 ショートプログラム(SP)はトリプルアクセル(3回転半)ジャンプを含めて完璧(かんぺき)に出来ました。金妍児(キム・ヨナ)選手(韓国)と比べると、もう少し点数が近づいていても良かったんじゃないかなと思います。でも、フリーでは二つのジャンプのミスをしてしまったので……。トリプルアクセルを二つ決めたのに、アクセルより簡単な3回転フリップと3回転トーループの失敗。予想外だった。日本でしっかりと準備ができていただけに、本当に悔しい。

 最後の最後で考えの「揺れ」が、このミスにつながったと思ってます。跳ぶ前に集中してジャンプにいけば良かった。だけど、「このジャンプを跳べば大きな得点がもらえる」と思ってしまった。その考えがミスの始まりでした。今後のいい経験にはなったけど、もう、バンクーバーでやってしまったことは取り戻すことはできないですね。

    ◇

 トリプルアクセルに関しては、もう少しGOE(出来栄えの評価)の加点があっても良かったのにな、と思いました。今の採点方式で一番気になるのは、GOEの基準です。どんなジャンプを跳んだらプラス3になるのか、プラス1になるのか。フィギュアはタイムがはっきりと出るものではなく、人が採点して決めるものなので、その基準がよくわからなくなる。日本に帰って、もう一度ジャッジの方々に聞いてみたいです。

 新採点方式になってから、ジャンプの難度という意味では一段一段落ちていると感じています。今季、プルシェンコ選手(ロシア)が復帰してから、男子でまた4回転が見られるようになったのはいいことだと思っています。ヨナ選手も難しい2連続3回転ジャンプを跳びますが、私もすべての要素を完璧に決めた上で点数を比べてみたかった、というのが正直な気持ちです。ヨナ選手には、現役を続けていてほしい。やはり一緒に試合に出て、しっかりと勝ちたい。

 来季に向け、苦手なサルコーやルッツも少しずつ練習はしていきたい。今季は入れなかった2連続3回転も。次の五輪までにいろんなことに挑戦して、また試合でできるようになればいいなと思います。

 今季は(タチアナ・)タラソワ先生に習いましたが、来季については考えています。先生もロシアですごく忙しいですし、体調のこともあるので。でも、先生に代わってから一段とステップの評価をしてもらえるようになりましたし、違った自分を引き出してもらえた。先生は知れば知るほど、まだまだ学ぶことがたくさんある。1年間ずっと一緒、というのは難しいと思いますけど、短期では指導を受けたいと思います。

 これから4年。スケートも頑張りますが、大学では自分が必要だと思う講義、特に心理学を学んでみたい。他にもマラソンやヨガ、ピラティスなど、いろんなことも試してみたいと思っています。私生活も充実させないと、演技にも幅が広がりませんからね。

 (かつてのコーチの)山田満知子先生からは、たくさんの人に応援してもらえるようなスケーターになりなさい、とよく教えられました。23歳で迎えるソチ五輪では、もちろん、金メダルを目指しますが、そんなスケーターでいることが一番の目標だと思います。(構成・坂上武司)

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